ブラック職場にいた天使
そこは一見華やかに見える業界だが、
一歩奥に入ると戦場である。
表舞台では
ニコニコするのよ、
きちんと挨拶するのよ、
お客様に失礼のないようにね、
裏では
ミスしないでね、
早く正確にね、
ミスしたら自己負担してね、
万年人員不足で
繁忙期はとにかく忙しく
しばしミスがおこる。
報連相が大事だと言われ、
報告すると
「誰がミスしたのか？」
に焦点があたり、
表向きの対応、
表向きの改善策、
上司が指示をくれる。
毎日そのようなことを聞いていると
こちらもミスしないことに
焦点があたり、
肝心のお客様や仲間に心がいかず
ピリピリせざるを得ない。
人は不思議と役職がつくと
責任感からか、違う方向で
がんばってしまうことが
あるのかもしれない。
そんなある日
ピリピリモードの中に、
少数の天使を見つけた。
彼らは入社間もなかったり、
社会人経験が浅かったり、
コミュニティが苦手なため、
少々いびつな形をしているが
それぞれができることの中で
できることを精一杯やっている。
その姿はささやかだが
間違いなく灯火があり
彼らより長く生きている
私を感動させる。
人が一生懸命に自分の誠意を
全うしている姿は
他人のマインドに確実に影響を与えるようで
ブラック職場にいることは
無駄ではなかったと思った。
彼らはどう思っているか
わからないが
きっと大物になるだろう。
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まつ🍀
